2005.03.08 コミュニティ力(りょく)
荒井 久
昨日、Linuxにまつわる話を書いた。それを支える「カウンターカルチャー」が、これからの私たちの社会に夢を運んでくれるような気がしてならない。これが、このところの筆者にとってはちょっとした「マイブーム」である。
Linuxはリーナス・トーバルスが卵を生やし、それを周りの皆が「面白がって」育てた、ということだろう。キーワードは「周りの皆」「面白がって」ということだ。リーナス自身もLinuxの開発を「Just fun」と言っているそうだ。
その皆の人たちが世界中に膨らみ、しっかりとした立派なOSに育ち、今や世界有数の企業が使い出すことになった。その影には、「開発者たちの輪」がものを言っている。いくつもに分化された「コミュニティの輪」である。
Linuxの開発、利用案件では、インターネットを介した、こうしたコミュニティの場が利用されているようだ。ということは、例えば富士通が受注した案件でも、NECとか、日立とかIBMといった専門家のコミュニティが協力しているのだろうか。だとすれば、これまでの企業、仕事の概念を完全に覆すことになる。
「したい」「面白い」「参加したい」というコミュニティの輪。今、流行の言葉にするとすれば、「コミュニティ力」か。
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