2008.12.03    「歩いて2時間10分の中学校」   荒井 久
 
 
先日の中学のクラス会で。
とんでもないことを聞いた。

統合中学校になったために、遠い山間から通ってきた仲間達。

担任の神津梧郎先生。ことのほか教育に熱心だったのはいいのだが。

時々、最後のホームルームの時間が長引き。
仲間の4人はスクールバスに間に合わなくなる。

スクールバスの終点まで、歩いて1時間半。
そこから2人が通っていた。
さらに、その終点から歩いて40分のところから2人が通っていた。

スクールバスに乗り遅れた4人は、歩いて下校するしか無い。

途中、細い道を民間のバスがやってくる。
だが、お金を持たない4人は乗れない。
一列に縦になって、民間バスを恨めしそうに見送るしかなかった。

最後の二人は合計で2時間10分。
山道を歩いた。

それでもまた朝が来ると。
二人は40分、山道を下ってスクールバスの始点まで急いだ。

時々、仲間が走って来る姿が見えるのに。
スクールバスは容赦なく、きっかり発車してしまった。
運転手は子供達の心を痛く傷つけた。

そんな話。
クラス会で、初めて聞いた。

涙無くして聞けなかった。

 
   
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