2005.03.13 「心も土地も開拓」
荒井 久
遅ればせながら、行定勲監督の映画「北の零年」を観た。製作費15億円をかけた、2時間48分に及ぶ壮大なドラマだった。
明治維新の際に、徳島藩からの分離独立を主張した淡路の稲田家が、主従546名の北海道移住を命じられ、北海道静内地区を開拓する物語だ。最初から最後まで涙が止まらなかった。
「夢」を持ち続けた「小松原志乃」役を演じた主演女優・吉永小百合の円熟した演技は見事だった。それに、確か、もう60歳かと思うが、信じられないほど若さを保っている。
その主演女優・吉永小百合は、宣伝パンフのインタビューで以下のように答えている。
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今は、日本に住む私達がどういう方向に進んでいくのか自分で考えなくてはならない大事な時期だと思うんです。この作品の志乃達は、もっと厳しい状況の中で自分を見詰めて、心も土地も開拓して行った。今の私達にできること、やらなくてはいけないことは何なのか。そういうことを重ね合わせて観ていただけたら嬉しいですね。
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「心も土地も開拓」して行った――。僕はますます吉永小百合が大好きになった。さしずめ僕も、いつまでも「心と仕事を開拓」し続けて生きたい。
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