2005.08.31    「物作りにこだわる」   荒井 久
 
 
昨夜は1泊だけデトロイト空港近くのホテルを予約していたが、出迎えに来たポーザがホテルをキャンセルしてくれて、いわば「ホテル・ポーザ」に。

ポーザ宅は、デトロイトから車で1時間ほど西にあるアナーバー(Ann Arbor)にある。スタイリッシュでかわいい小都市だ。米国でも有数の大きな大学であるミシガン大学のある学生街でもある。

ポーザはそのミシガン大学で電子工学関連学部を卒業した後、芸術大学も卒業しているという変り種。アーティストでもあるわけだ。

1980年頃、米マグロウヒル社で「Electronics」誌の記者として滞日した際に、僕が「囲碁」を教えたことから、その後89年にに「Go Board」というアートを贈ってくれた。今でもそれを大事に保管している。

ところがさらに驚いたことに、ポーザはその後、法律大学で法律を学び弁護士資格を得た。今、アンーバーで比較的大きな特許事務所で中核的な活躍をしている。

なるほど特許には、工学とアートと法律が必要だ。まさに今、うってつけの仕事といえる。アートもまた、合理的なのかも知れない。あくまでも物作りにこだわるポーザだ。

そのオフィスは、アナーバーの中心街にある一番大きい10階建てのビルの8階にある。上階層は段階状になっているため、8階も日当たりも眺めもいい。ポーザの部屋は広くアナーバーの街が見渡せる南東の角。食事もできる広いベランダもついている。

途中の廊下には、ポーザが集めたと言う1920年頃の道具とその特許図面が飾られている。その数、約20点。古いもの好きのポーザならでは。

部屋の中には古い古い真空管の数々。恐らくHP製だろうか。古いオシロスコープ(電気波形を観測する装置)も鎮座していた。「まだ使えるよ」とポーザ。

もうひとつ懐かしいものを発見。1982年の「Electronics」誌の表紙。電子製品のディズプレイを粘土細工で制作しているポーザの写真が表紙を飾っていた。もちろん、その特集をポーザ自身が執筆している。僕らも特集記事を執筆するたびに表紙作りが楽しみだったものだ。

 
        
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