2005.10.14    「何がムダかがわからないと」   荒井 久
 
 
2日前に「表紙の難しさ」を書いたところ、日頃お世話になっている編集者・ライターの井田道範さんから次のようなメールをいただいた。いかにも編集者らしい味があります。

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たしかに大事だと思います。

「人は見かけじゃない」というのは,
一種の努力目標で,
実際はやはり見かけが重いと思いますから。

制作日記に書いておられたように,
表紙決めはムズカシイ。
そう思います。

坂本君と同じ会社にいたころ,
私は月刊誌の表紙担当をしていたことがあり,
イラストレータさんと月一で次号の打ち合わせしていました。
会社近くの喫茶店で毎号二時間くらい。

でも,その二時間のうちの一時間四十分くらいは,
パソコンの話していました。

で,残り二十分で,急に二人とも真剣になり,
「では次の号はこれで」。

ブレインストーミングという言葉は,
あまり好きではありませんから,
もっと下世話な言葉でいえば「ムダ話」。

しかし,何がムダかがわからないと,
何がムダではないかもわからない。

そう思います。

 
   
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