2005.10.24 「LOHASここにあり」
荒井 久
21日金曜日の夜から、昨日23日日曜日まで軽井沢、佐久穂を楽しんだ面々から相次ぎお礼のメールがあった。僕の従兄弟の暮らし方やホスピタリティに感激したようだ。
特に、佐久穂の僕の従兄弟達の暮らし方。77歳の井出幸司さんは10年前に胃がんで胃の全摘出手術を受けた。が、その後も見事に復活。現在はベビートマトのハウス栽培を中心にさまざまな農業を営む。かつては、電子部品製造業も営んでいた。もともと、「生きる」精神が確立している。
奥様の米子さんはお料理など家の中のことは完璧だが、どうも農業は得意ではなさそう。米子さんの弟さんはこの3月まで八千穂村の村長だった。それがこの4月の佐久町と八千穂村の合併で佐久穂町が誕生、その町長選でそれまでの佐久町町長を破って勝ったのだそうだ。ということは、八千穂村村長を人口の多い佐久町の住民も支持したわけだ。なにか、米子さんのホスピタリティに通じるものがあるのだろう。
僕らのために応援に駆けつけてくれたのが、幸司さんの妹の、島崎いつのさん夫婦。夫の一男さんはめちゃ元気な山仕事の男だった。お酒の飲みすぎで身体を壊したが、減酒で復活している。ただし、クレーン車に首をやられて首が動かない。腰も曲がりつつあるが、僕らを山へ案内してくれた。
一男さんは幸司さんと3つ年下で、もう75歳だが、とにかくいい顔をしている。いまだに少年のような目の輝きを失っていない。山中で幸司さんを「アニキー、アニキー」と呼ぶ姿は、なんともほほえましい。75歳を過ぎてなお、まだ20代、30代の時のような関係なのだ。それを聞いてみたら、「うん、歳は抜けないからな」と。アニキの大きさを抜けない、という気持ちも込められていたような気がする。
みんな、この歳にしてこの元気。この笑顔。LOHASな生活ここにあり。ちなみに幸司さんの自宅から500mくらい先に作った、義理の息子用の別荘を売りたいとか。その息子が亡くなってしまったのだそうだ。
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