2005.10.28 「個人情報で重大な展開が」
荒井 久
個人情報保護法が制定されて、個人情報の取り扱いに神経を尖らすこの頃だが、米国ではさらに個人情報保護を目的とする団体(NPO)が本格的な活動を開始している。友人の専門家からの話だ。
現在、ある企業の顧客がその企業から買い物をしたとすると、その情報はその企業が外に出さない限り、顧客情報として利用することが一般的だ。ところが、その情報を企業が保持、流用することを許さないとする主張だそうだ。
つまり、ネットで買い物をしたりする際の、クリック情報をその企業が保持・流用してはならないという主張だ。その情報は個人に帰属するため、それらの情報を第三者機関であるNPOが管理することを目指していると言う。
この主張が通っていくと、とんでもないことになっていく。企業にとってはその個人情報を基に付加価値サービスを展開している。まさにITやネット駆使のキモだからだ。
それができなくなると言うことは、これまでのIT化のメリットを根本から崩すことになる。極めて大きな一大事なのである。
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