2005.11.21 「議論のすれ違い」
荒井 久
首都圏のマンションなど21棟の強度に関する書類が偽造されていた問題では、僕も少なからず心を痛めている。
国土交通省は今日、完成している14棟すべてが建築基準法の耐震基準を下回ると発表した。うち3階建ての1棟を除く13棟は、震度5強程度で倒壊する恐れがあるという。
心を痛めているのは、実はこの手の民間検査会社第一号となったイーホームズ代表取締役社長の藤田東吾さんには、何度かお会いしたことがあるからだ。
「イーホームズは偽造した構造計算書をチェックもせずに通した」と設計事務所が言えば、イーホームズは「建築後では偽造の事実は見つけにくい」と話す。議論はまったくすれ違っている。
藤田氏は、ネットビジネスの起業が相次ぐ頃にこのビジネスを立ち上げた。まじめな方で自信満々だっただけに、「なぜだ」だけが残る。「議論のすれ違い」はいずれ分かることではあるが。
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