2004.07.22 どこにでもあるビジネスのヒント
坂本 直樹
みなさんにはすでにお知らせしているとおり、当社は7月18日に長野県の小布施で開催された「小布施見にマラソン」に参加しました。私は、応援だけでしたが。炎天下の中、ボス、そして新人笹源がとにもかくにも完走し、その姿に私は胸を打たれたのでした。
さて、我々は前日から現地入りし、小布施の町を観光したり、温泉に入ったり、のんびりした時間を過ごしました。そして、小布施堂前の商店街で、ぶらぶらしていたときに、なかなか興味深い出来事に遭遇しました。その商店街に、アメリカからやってきたゲーリーさん(写真)が経営する雑貨屋があるのですが、このゲーリーさん、実に商売がうまい!
まず、私の妻が一人でこの店に行き、「あそこのアメリカ人がやっているお店面白いよ。行くと、アプーパイくれるよ」と、発音を真似しながら話すのです。では、ということで今度は私と笹源が店をのぞいてみました。店に入ると、すぐにゲーリーさんが、優しい笑顔を浮かべて「アプーパイ」といい、アップルパイを差し出します。これが実にいい感じで、一気にお客のハートをつかんでしまいます。
貧乏な笹源も、おもわずゲーリーさんの作戦に乗ってしまい、300円のアップルパイをほしくもないのに買ってしまいました。この後が、またゲーリーさんうまい。残り少なくなったアップルパイを「コレオマケネ」と1個サービスしてくれます。
次に、我々の話を聞いてボスが「どれどれ」と店に行きます。でも、なかなか出てきません。どうやら、いろいろ買っているようです。しばらくすると、ジャム、豆、乾燥豆腐などいっぱいかかえて出てきました。「いやぁ〜、いい感じの外人さんだね。つい、いろいろ買っちゃったよ」。
ゲーリーさんは、アプーパイを1人にプレゼントするだけで、計3人のお客をつかんだことになります。どんなビジネスにも必ず「お客さん」が存在します。そのお客さんの心をどうつかむかが、ビジネスマンの力量を問われるところです。その点ではゲーリーさんは、満点といえるでしょう。こんなところにも、ビジネスのヒントがころがっているんですね。
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