2006.01.31    「さてさて文章とは」   荒井 久
 
 
教わったわけでもないのに、上手い文章を書く人がいる。
ちょうど唄が上手かったり、話し上手であったりするように。

土屋が「長男誕生」の刺激を受けて、いい制作日記を書いてくれた。
それで、「さてさて文章とは」と思い起こしてみた。

記者かけだしの頃、編集長に「以外に上手いじゃない」と言われて嬉しかったのを覚えている。記者になる前から、文の構成には興味はあったのは確かだ。

ただ、実際にプロの仕事として「文」を商売にしてみて、先輩には多くのことを学んだ。教科書のように列挙して学んだのではないが、いわゆるオン・ザ・ジョブ・トレーニングだった。

これぞと思って提出すると、編集長はほんのわずかだが、いわゆる「てにをは」を直す。すると、文章がきりりと立つ。姿勢よろしく、わかりやすい。なにより文章が活き活きする。
その編集長はすでにこの世にいない。

結論は先に。
文章は短く、リズムよく。
最初に現状を、そして過去に遡っていく。
執筆の基本は、そんなところだろうか。

「文」は心を反映する生き物。それを上手く写せたら(表現できたら)、こんな楽しいことはない。

「国語を知らない割りに、漢字を知らない割りに温かい文章を書くよね」とごく身近な人に言われたことがある。工業高校、工業大学出身の僕には辛い面もあったが、嬉しくもあった。
一生、精進していかねばならない。

 
   
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