2007.11.22 「なんなら最初はタダでもいい」
荒井 久
「荒井さん、やりましょう。なんなら最初はタダでもいい」
長年付き合ってきたデザイナの言葉に、感動さえ覚えた。
ソリックが携わる「本創り」。
大手出版社から出させていただいている。
いわゆる企業本が多い。
効果も大きいのだが。
結構なお金が掛かるのが難。
一方、個人レベルでも本を出したい人は多い。
個人の自費出版とか自主出版だ。
多くの出版社でも手がけている。
もっとお金が掛からなければ、もっと多くの人が。
自分の本を出したい、創りたいに違いない。
僕が、そんな話をした時のことだ。
デザイナが「是非やりましょう」と言い出した。
本文はある程度パターン化できるから、デザイナの手はそんなにかからない。
だから、とんでもない安い料金でできる。
だが、表紙デザインには手を抜かない。質は落とさない。
安さを強調しない。安物ではない。
安くていいものができれば、評判は自然に伝わってゆく。
そんな発言が、まるで用意されていたみたいに、さっと出てきた。
僕はその時、デザイナのとんでもないほどの成長を感じた。
そういえば。
楽天市場を立ち上げた頃の三木谷社長に取材した時。
「(ネット上の)銀座の一等地に5万円で店を出せる仕組みを創った」と。
その当時、画期的に安い仕組みだった。
それが、今や大お化け。
わずか、6年ほどのことだ。
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