2007.02.22    「わざと遠回りという発想」   荒井 久
 
 
「それでは5分しか歩いたことになりませんよ」
朝30分のウオーキングを自慢げに話した僕に、昔の仲間はそういう。
「歩き出して25分まではウオーミングで保持している脂肪の燃焼はない」
だから、30分歩いても、余分な脂肪を取るには5分しかかかわっていないというわけだ。

そのことは僕も知ってはいたのだが。
どうやら発想の転換ができないでいたようだ。

オフィスまでの出勤時間は短いほうがいい。
歩ければなおいい。体にいいからだ。
となると、なるべく早く歩き、最短のルートを探すということになる。
そのことに集中した。

結果は27分30秒まで縮まった。
これが限界かな。
おそらく時速6.5キロ。ルートはこれが最短。
そう思った時に、30分コースでいいと自分で決めてしまっていた。
赤信号で待たされるときは柔軟運動をしている。

しかし、余計な脂肪を落とすためと考えたら、あと20分は必要だ。
そのためには距離を長くするしかない。
「遠回りで景色のいいルートを探したらいかがですか」
夕べ、昔の仲間にそう言われた。

そして今朝。
自宅を8時13分発、到着は9時5分着だった。

わざと遠回りをする。
早く目的地に到着するという発想からの脱却。

頭は柔軟に使わねば。
そんなことも考えながら歩いた。
囲碁の対戦では、いつも柔軟に考えるようにしているのだから。

途中、新たないい景色にも出会った。
歩けるのはハッピー。そう思いながら。

通りすがり、ラジオ体操の音が聞こえてきた。
家族経営らしき自動車修理工場で、従業員を加えた一家がラジオ体操をしているのだった。
9時からの始業に備えてのことか。

僕も参加したかった。

 
        
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