2007.02.27    「コック時代の修行」   荒井 久
 
 
今は、派遣先でSE(システムエンジニア)として活躍するB君。
かつてはフレンチのコック、シェフを目指していた。

最初は、運よく名の通ったフレンチレストランに就職できた。
それからB君の修行が始まった。
長時間労働にもかかわらず月給は13万円。ボーナスもない。
月給はほとんど上がらないまま4年が経過した。

いったいこのままでいいのか。
自分の夢は叶えられるのか。
周囲の先輩を見ても、月給はそれほど上がらない。
独立してお店を構え、しかも成功していくのはほんの一握りの人達だけ。

結局、B君はそのレストランを辞めて、自分探しの旅に出る。
日本中を回る極限の貧乏旅行。

しかし、パソコンが好きだったB君。
旅の途中で日記を書き、ネットにあげた。
まだインターネットの普及前の話だ。
公衆電話から電話線を通じてという四苦八苦ののアップだった。
電話代が嵩んだ。
でも、その費用だけは仕方なかった。

東京に戻ったB君。
その知識を確かめるように東京・秋葉原の電気店でアルバイト。
そこでも、自分の知識を磨いていった。

今、彼はIT系の資格も取得。
SEとして立派に派遣社員をこなしている。
もちろん、さらに自分にとって上を目指している。

コックからSEへの変身。
そんなB君の話を聞いて。
僕は、コック時代の修行が役立っていないはずはない。
そう思う。

61.3 19.0

 
   
  ご意見ご感想はこちらまで。  
  <<back  


Copyright 2002-2006 SoRiQ Inc.All Rights Reserved