2009.04.03    「写す力2誰かに叱られた時」   荒井 久
 
 
誰かに叱られた時。

誰でも悲しいに違いない。
落ち込むに違いない。

場合によっては病気になってしまうかも知れない。
感じすぎてしまうからだ。

そんな時。
どう励ましても、落ち込みから這い上がるのには時間が掛かる。
僕の知り合いにも、そんな人がいる。

これも、写す力の問題ではないかと思う。
この場合、「写す」力というより「受ける」力と言う方がわかり易い。

受ける力が強ければ、そんなに落ち込むこともないからだ。

では、どうやって「写す力」=「受ける力」を上げることができるのか。
僕はこんな風に考えている。

自分の体の前に2つの箱を用意する。
1つは相手からの話、情報を受け取る箱Aであり、
もう1つはこちらからの話、情報を出す箱Bである。

この2つの箱を持つ自分がいて。
受けた情報を自分(これがC)なりに処理して、対応を考えてBから吐き出す。

そうするとBの反応にたいして相手から再び反応が返ってくる。
それをAから受けて自分Cで考え、処理する。
再びBからその反応を出すことになる。

人間の脳の仕組みを真似たコンピュータに例えれば。
自分の中のセントラルプロセサCがあり、自分の前にフロントエンドプロセサがある。
つまり、AとBの箱はフロントエンドプロセサだ。

話を戻そう。
叱られて打撃を受ける場合。
このAの存在をすっ飛ばして自分にダイレクトに飛び込んでいる可能性がある。

だから。
その衝撃を少なくするには、Aの存在を強く意識したらいい。
Aがバッファーになって、自分への衝撃を和らげてくれるに違いない。

自分に余裕が生まれ、相手の立場も、相手の言い分も素直に受け入れられる。
当然ながら、相手の話を自分への叱咤激励と受け止められる。
そうすると、感謝の気持ちを持ってBから出力できるのではないか。

そうなれば、叱られたことの効果が上がる。
自分も相手も上手くいくに違いない。

だから、これはコミュニケーションの問題なのである。
写す力は、コミュニケーションの力と言える。

これが苦手の人は、これらのA、B、そして自分Cの3つを強く意識したらいい。
まあ、AもBも自分の一部なのだが、自分の中で明確に区別したらいい。
自分ではない自分と考えたらいい。

AとBとCがかなり接近していて。
もしかして、一体化しているように見える。
したがって、処理、つまり受け答えが極めて早く、極めてスムーズで自然。

そういう人がコミュニケーション力のある人。
つまり写す力のある人だ。
スーパーコンピュータみたいな人だ。

「写す力1」で触れた「さんま」さん。
「さんま」さんは、いわばスーパーコンピュータなのである。

凡人の僕らは、徐々に処理速度を上げていけばいい。
そう、焦ることもない。

 
   
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