2005.03.02    勝ち組と負け組み   荒井 久
 
 
これといった資源もなく寒いだけの長野に生まれた筆者は、いろいろ勉強して頑張らなければ日本で人生の展望が開けなかった。多くの長野県人はそうだっただろうと思う。

同様に、資源のない島国の日本は、世界に通用する一流の「モノやサービス」を開拓していかなければ、国力は高まらないし、国民の生活も高まらない。

こうして頑張って勝ち組になりたい。それが多くの長野県人の、日本人の切なる強い想いだったと思う。誰もが勝ち組を目指していたわけだ。こうした考え方自身は、人間社会の発展に大きく貢献してきたように思う。

しかしこのところ、このことが極めて難しい局面を迎えてきたのではないかと筆者は思うようになった。それはインターネットが登場したからである。

インターネットの普及で、例えばある商品をインターネットで販売しようとすると、どんなに多くのショップが登場しても、もっとも安く購入できるショップが独占する可能性が高い。

つまり、100社あっても1社だけが勝ち組になり、99社が負け組みになる可能性があるわけだ。その比率は99:1だ。

数的な根拠があるわけではないが、従来の勝ち組、負け組みの比率は40:60か、30:70か、そんな感覚ではなかったろうか。しかも負け組みになったところで、それほど給料に違いはない。それがこれまでの日本の現状だった。

それがインターネットのお陰で劇的な変化を起こしつつある。末恐ろしい気になっているのは筆者だけだろうか。


 
   
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