2009.04.18    「脱サラかな、南相木の蕎麦屋」   荒井 久
 
 
「淋しくて病気になっちゃったよ」
と語る、この蕎麦屋の主。
どうしてだろう、こんな山奥に、蕎麦屋なんか出しちゃって。

長野県佐久地方の最南端、川上村のお隣の村だ。
川上村寄りが南相木村。
その隣が北相木村だ。
合併騒動に巻き込まれずに頑張っている。

そんな南相木村の山間に、山を切り開いて作った蕎麦屋。
「この辺が好きになっちゃってね」と主。
60歳、3年目だという。

家族を東京に残したままで「単身赴任」
どうやら脱サラ組とみた。

来た頃はテレビもなく、ラジオもまともに入らない。
耳元にかすかに聞こえるラジオだけを頼りに寝ていたという。
話す相手は誰もいない。

淋しくて、淋しくてね。
ある時、変になっちゃった、と吐露する。

見せに入る途中に、こんな表示が。
「1人だけでやっているから待たせるかも知れませんが、、、」

毎週月、火、水が休みだから、川釣り三昧かと思いきや。
いやいや、月は週末のお片づけ、水は翌日からの準備とか。
実質休みは火曜日だけだと嘆く。

使っている素材はとことん、拘っている。
セイロ、山菜のてんぷら。美味しかった。

この主、なぜこんなにまで頑なに。
何を求めているのだろうか。

 
        
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