2009.04.21    「笑わないで読めますか」   荒井 久
 
 
ある県庁から2回、電話があった。
藤原村長の「平均年収2500万円の農村」本が買えるかと言う問い合わせだった。

1回目は買えるかどうかの確認。
2回目はFAXで問い合わせるから見てくれとのこと。

FAXが4枚来た。
見積などに関する詳細な、ご丁寧な仕様書であった。

まずは見積を送れと。
4月16日午後5時までに送れと。
見積を検討のうえ、改めて連絡すると。
たくさんの条件が書かれていて。
もしも、以上の条件に合わない場合は見積を無効にすると。

もしかして、100冊ぐらいの購入かと思った。
しかしながら、たった1冊、税込み1575円の見積なのである。

僕は慎重に4枚のご案内を調べて。
見積書をFAXした。
電話での「解説」ではFAXでもよいとのことだった。
あて先は知事、固有名詞宛であった。

その後、電話が2度来た。
一度目は留守したためだった。
二度目、4枚のFAXが届いたかの確認電話だった。

僕は見積をFAXで送った。
あくる日、発注する旨のFAXが届いた。
ふぅ。

翌日、会社からの転送電話がケータイに入った。
ケータイからコールバックしてみると、その県庁の受付だった。
僕は用件はわかっているからと電話を切った。

戻ってから急いで荷造りを急いだ。
もう一度仕様書を確認。
納品する本に納品書、請求書を同封してクロネコヤマトに持参した。

再度、県庁の担当者から電話があった。
即座に僕は言った。
「もう発送しましたよ」
担当者は納得した様子だった。

納品の締め切りはあったが。
振り込み時期の指定はなかった。
僕は余裕を持たせた請求書を作った。

さて。
もう、電話はないと思うのだが。

1冊、1575円の本を購入するのに。
県庁様は。
おそらく1万円以上、2万円くらいのコストを掛けているような気がする。

僕も1000円以上のコストが掛かっている気がする。
でも、こうして1冊の有難さを思わなければならない。

 
   
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